小学生以下のお子様のレッスンについて。

現在、当教室では小学生以下のお子様のレッスンは基本的にお断りしている状態です。

その理由としましては、以下のものがあります。

1.お子様の体に合った楽器の確保が難しい。

ギターという楽器は、基本的に大人の体格を基準に作られています。もちろん、キッズギターというものも存在しますが、あくまで「ギターの形をしたおもちゃ」に近い存在だと思ってください。弾きやすい楽器が小さなギターの中にはあまりないのが現状です。大人用のギターを使うなら150cm以上の身長が求められます。

2.ギターという楽器そのものが難しい。

ギターは、ロック、ポップスの世界ではかなりのポピュラリティを得ています。その持ち運びの簡便さや演奏範囲の柔軟さなど、がその理由でしょう。そのポピュラリティに対し演奏ができるようになるまでは、並々ならぬ努力が必要です。大人の方であってもまともな音がでるのに半年~1年を要する場合があります。そして指先はかなり痛くなります。これも、大人の方でも根をあげる方がいらっしゃいます。大人でこのような状態ですので、お子様が弾くとなると、相当の苦労があることは想像に難くないと思います。また、楽器全般そうですが毎日練習をしなくてはなりません。楽しいことが溢れる現代において、お子様の興味をギターにつなぎ留めておくのも難しいのです。

3.段階を追ったメソッドが存在しない。

お子様にむけた教則本も存在するのですが、基本的にクラシックピアノのような段階別の学習が難しいのが現状です。一般的な「習い事」とは雰囲気が違うのです。基本的にポップスの世界では「コード」というものを覚えるのが主体となっています。コードの読み方もAm(エーマイナー)、B7(ビーセブンス)など英語読みをしています。ある程度、アルファベットや英語読みに抵抗のない年齢でないと理解が難しくなる可能性があります。早く始めれば上達が早い、というのもクラシックの世界の話だと思います。ロック、ポップスは興味が十分持てるようになってからで遅くないと思います。

以上のような内容がお子様をお断りしている理由です。私の研鑽不足もあり、大変申しわけないのですが、せっかく通って頂いても、まったく上達しなかったり、ギターを好きになるどころか嫌いになったり・・・そんなことにはなっていただきたくないのです。

例外的に、身長が高かったり、熱意がすごく強かったり、お母様と一緒に通われたり、といった場合にお受けしている方もいらっしゃいます。ですが、まれな例かとおもいます。

十分にお子様が自らの意思で、ギターをやってみたい、と思うようになってから始めていただくのがベストだと私は思っています。

その時にまた当教室をお選びいただければ、幸いです。

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