ピッキングフォームの話

私が、常々思っているのは、プレイのいち早い上達のためには、より良いフォームの体得が肝心、ということです。

ピッキングにしろコードにしろ単音弾きにしろ、フォームが固まっていなければそれ以上の上達は見込めない、というのが私の持論です(あくまで個人的見解ですが)。

世の中の、ギタリストを見回してみるとピッキングフォームに関しては、いろいろな方がいます。プロギタリストでは、そのフォームがシグネチャートーンを作り出す要因になっている方も少ないと思います。

一方で、アマチュアの世界では「もう少しピッキングフォームを変えれば、もっとよくなるのに」という方も数多く見受けられます。

私自身もピッキングフォームに関しては、非常に悩んだ時期があります。ピックの持ち方はもちろん力の入れ方、弦に当てる角度、深さ・・・ベストなところを探るのに何年も悩んだと思います。

一つターニングポイントになったのは、ファンクの16ビートカッティングを体得した時です。これもなかなかできなくて、一年以上練習しました。その時に、脱力の仕方を覚えることができました。

もう一つは、ギターの師匠に言われた「可能な限りフラットに弦にピックを当てる」というアドバイスをもらった時です。これも、ひたすらにフラットに当てる訓練をしました。その結果、粒立ちや音抜けが変わったと思います。

私にとっては、脱力とフラットピッキング、この二つが自分のプレイに大きな革新をもたらしたようです。このように、改善するべき点をピンポイントで改善することができれば大きな飛躍をもたらすこともあるように感じています。

私は、レッスンをするときフォームに関する話にかなり時間を割きます。間違ったフォームで覚えてしまうと修正が大変です。なるべく早い段階で正しいフォームを身につけるのが理想です。(とはいってもなかなか難しいですが・・・)すぐには出来なくても、近づけようという努力は無駄ではないと思います。

自分ではなかなか修正できないピッキングフォームなので、客観的に誰かに見てもらって、もしくは自分で動画などを撮って確認するのが最も有効な練習法なのかなと思います。

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